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貴方に染まる
第6章 Ⅵ

「華、大丈夫だからこっち向いて」


蘭の言葉は信用できない。


でも、保健室の時と同じように優しい声で言われると気持ちが緩んでしまう。


頬に手を当てられ、逸らしていた顔が蘭と向かい合うようになると、またキスをされる。


さっきの息苦しくなるようなキスとは違くて、啄むような優しいキスでわざとらしくリップ音を鳴らしてくる。



キスされていることに集中しすぎていたから、ブラウスのボタンが全部外されていたことに気づかなかった。


「んんっ…!」


ブラの上から胸を揉まれ、既に頭の中はパニックになりかけていた。



「体に力入れすぎ、痛くしないから力抜いてて」


耳元でそう言った後、耳朶を舌で転がしたり舐めたりして体がピクッと反応する。



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