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貴方に染まる
第6章 Ⅵ

「痛い?」


顔を見られたくいのか、俺の方なんて向いてもくれない。


表情が分からないと痛そうにしているのかも分からない。



「華、こっち向いて」


「や…っ」



また嫌、か…。



それでも、嫌がっていても腕枕をしてる方の腕を傾けると、もうあまり力が入らないのかゴロンと頭がこっちに向かってきた。



「顔見せて」


そう言っても俺の胸元で小さく首を振られる。




それなら、と思いゆっくり指を抜き差しし始めた。


抜こうとすれば、離さないとでも言われているように締め付けてくる。


しっかり解さないとまた痛がるよな…。


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