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貴方に染まる
第2章 Ⅱ
「お前の時間、俺に頂戴」
「え?……あ、ちょっと…!」
私の時間を頂戴?
意味が分からない。
ポカン、としていると腕を掴まれて無理矢理靴を履かされた。
下駄箱を見る限り同じ3年だけど、クラスが違うってことが分かった。
うちの学校にこんなかっこいい人いたんだ。
きっとモテるだろうな…。
「乗って」
昇降口まで連れてこられると、1台の高級そうな車が停められていてその車に乗れと言われる。
そんな簡単に乗れるわけない。
知り合いならまだしも、さっき会ったばかりの人。
信用なんて1ミリもない。