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貴方に染まる
第7章 Ⅶ
なんだか心地よくて、ずっとこのままでいたいと思いながら目を開けた。
「え…」
何これ……。
目の前には蘭の綺麗な寝顔があって、私は腕枕をされていた。
抱き締められながら眠っていたみたい…。
蘭からはすごくいい匂いがする。
柑橘系の香水でも付けてるのかな。
って、今はそんな事どうでもいい。
今何時だろう。
帰らないと…。
蘭の腕から抜け出そうとすると、その腕に力が入った。
「華…?」
「離して、帰りたいの」
「まだ待って…」
寝ぼけてるのか、声が少し掠れてる。
こんな欄を見たのは初めてかも。