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貴方に染まる
第7章 Ⅶ
とりあえず蘭の目が覚めるまで大人しくしていると、頭に頬を擦り付けてきた。
なんか猫みたい…。
「起きた?」
嫌そうな声で「うん…」とだけ返事をされ、私は無理矢理体を起こした。
ベッドから出ようと立ち上がろうとしたけど…、
「痛っ……」
その場で床にペタンと座ってしまった。
「華っ!」
お腹の下が痛い……。
体に力が入らない……。
「どこ痛い?お腹?」
「お腹の下……」
丁度おへその下あたりがズキズキする。
蘭は私の前に屈んで心配そうに顔を覗いてくる。
そして私を軽々と抱き上げてベッドに戻された。