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嫌いな男
第5章 秋永家(リビング)
起き上がってみると、出来る限り身なりが整えられている。

「これ、梨花ちゃんが?」

梨花は首を横に振り、
「…あいつ」
と仏頂面で小さく答えた。

もちろん、既に強羅の姿はない。

「恥ずかしいところを見せちゃったわね…私のこと、軽蔑したでしょう?」

事の次第を思い出し、翔子は消えてしまいたくなる。


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