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嫌いな男
第5章 秋永家(リビング)
玄関の鍵を開けるやいなや、強羅が大きな身体を割り込ませてきた。

「まだ娘は帰ってないか?」

「え、ええ…まさか、梨花に何か!?」

「いや、まだ分からない…
連絡してみてくれないか」

強羅の様子に、翔子はただ事でない何かを感じて言われた通りバッグから携帯を取り出した。



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