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僕たちの大切な人
第3章 愛の手


一緒に部屋を出ると同時にまさ君の部屋が開いた。


「あ!まさ君帰ってたんだぁーおかえりー!」

「…おい、杏。お前…声デカすぎ…声押さえられないならうちでヤるなよ」

「へ!?やーッ///聞こえてたのぉ!?」

「………理人ごめん…」

「一馬も謝るな!ったく…」


わぁ…恥ずかしいよぉ…かず君に何回も声抑えるように言われてたのに…気持ち良くて何も考えられなくて…

もしかして下まで聞こえちゃってたかな…


気まずくなりながら珍しく三人とも黙ってお夕飯を食べる。


「あら?いつも騒がしいのに珍しいわね?」

「そ!そんな事…ないもん…いつもこんな感じなんです!」

「そうだわ。理人、お部屋で流してる音楽の音量大き過ぎよ?耳に良くないからもっとボリューム下げなさいね」

「たいした音量じゃねぇよ…」

「今日特にうるさかったわよ」


!?

エッチに夢中で音楽の音に気付かなかったけど…まさ君…下に私の声聞こえないようにしてくれたんだ…。


私は隣に座っているまさ君に抱きついた。


「なんだよ!?食えねぇだろ!離れろ!」

「まさ君大好きー!」

「意味わかねぇよ!くっ付くな!」


まさ君にぐいっと離される。


何だかんだ言ってまさ君は優しいから好きだぁ…
お夕飯を食べ終えて、玄関の外までかず君を見送りに行く。


「…かず君……あのね///エッチ気持ちよかったからまたしようねっ」

「…今度は声気にしなくて良いところで…な?杏の家じゃ理人に申し訳なさすぎる…」

「うんッ…またいっぱいイチャイチャしようね!」


かず君が道路に立っているので段差の上からだと少し背伸びすればかず君にキスが出来たので、自分からかず君にキスをした。


「…かず君…いつの間にか杏の背こんなに抜かしちゃってるねぇ…小さい頃は杏の方が身長大きかったんだよ?」

「そうじゃないと杏の事守れないから…」


かず君は私の事を包んでくれる。


「んー…もっとかず君と一緒にいたいよぉ…」

「そういう事言うと連れて帰りたくなるから…また明日な?」


最後にキスをしてくれて、かず君は帰って行った。



もう…私にも運命のかず君が現れちゃって


すっごく幸せです!


*おわり*
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