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365days 妄想恋愛中
第1章 Sさん
「えっ、あ、いや
緊張しちゃって…何を話していいか…」
わたしは 慌てて顔を上げて否定した。
「そんなに緊張するほど
すごい奴じゃないでしょ 俺は」
笑い出すSさん。
「じゃあ こんなことしたら…」
そう言うと、Sさんは
ハンドルをはなした左手を
膝の上にあったわたしの両手の上に乗せた。
「ましろさん 大変なことになっちゃうかな」
笑いながら、車を走らせ続けるSさん。
その瞬間、わたしの顔に一気に熱が集まって
息が止まった気がした。