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365days 妄想恋愛中
第1章 Sさん
わたしの少し先を行くSさんは
駐車場に停まっていた 黒のミニバンに近づくと
運転席に乗り込んだ。
わたしがおずおずと車のそばに行くと、
「どうぞ」
Sさんが 中から
助手席のドアをあけてくれた。
「すみません。
ありがとうございます」
そう言って 助手席に乗り込み ドアを閉めた。
緊張してしまい
うつむいたまま 喋れないでいると
「やっぱ ましろさん おかしいよなぁ…
マジで俺のこと嫌い?」
Sさんは困ったように笑いながら言った。