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Stand by me
第19章 道
「はーちゃん、はーちゃんのタイでの生活はどうだった?」
唐突に彼が聞いた。
「そーだね…なんか、全てみっちー色になってるかなぁ」
「なんで?」
「なんでって…学校の思い出も、通学路一緒だったでしょ?宿題の答え合わせも毎日してくれた。
お仕事の帰りには、よく飲みに行ったし、野球の行きも帰りも一緒だったし…。
何か、このお家に来なかったらよかったのかもって思う。」
「そんなこと言わんでよ。」
「だって…こんな辛いことってある?
こんなに大好きな人が目の前にいるのに、一緒になれない辛さ…」
「はーちゃん、そんなこと言わんで。俺も辛くなるけん。」
「最後は楽しく終わりたいね」
「そやねー、俺らずっと笑っとったもんね。仲良しやし。」
「うん!」
「はーちゃん、俺らのおうちに帰ろう」
「うん。」
満月の夜、半年前みたいにお家へと歩いて帰った。
でも、しっかりと手を握りしめて。
唐突に彼が聞いた。
「そーだね…なんか、全てみっちー色になってるかなぁ」
「なんで?」
「なんでって…学校の思い出も、通学路一緒だったでしょ?宿題の答え合わせも毎日してくれた。
お仕事の帰りには、よく飲みに行ったし、野球の行きも帰りも一緒だったし…。
何か、このお家に来なかったらよかったのかもって思う。」
「そんなこと言わんでよ。」
「だって…こんな辛いことってある?
こんなに大好きな人が目の前にいるのに、一緒になれない辛さ…」
「はーちゃん、そんなこと言わんで。俺も辛くなるけん。」
「最後は楽しく終わりたいね」
「そやねー、俺らずっと笑っとったもんね。仲良しやし。」
「うん!」
「はーちゃん、俺らのおうちに帰ろう」
「うん。」
満月の夜、半年前みたいにお家へと歩いて帰った。
でも、しっかりと手を握りしめて。