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Stand by me
第6章 葛藤
もちろん、11時にはお互いお部屋に戻り
おとなしく寝た。
でも、私は隣の部屋の路永さんが気になってしまった。
部屋の壁が薄いのか、路永さんが電気をつける音、消す音、
シャワーする音が鮮明に聞こえる。
今まで全く意識してなかったのに、すごく聞こえてしまう。
またいつも通りの一週間が始まる。
朝、同じ106のバスに乗り、
日本人というだけで少し目立つ私たちは、
いつも2人で日本語で話し、大笑いをし、
中学生のようにきゃっきゃ言いながら通学、通勤する。
学校が終わると、スーパーに行き、自炊する用意を買って帰る。