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Stand by me
第6章 葛藤
お家に帰ると、美里さんがいた。

「はーちゃん、おかえり〜。学校どうー?楽しかった?」

「はいー!でもついていくの必死です!」

「大丈夫よー!ちょっとお茶でもしない?」

私たちはリビングでコーヒーと外国製の甘いチョコレートタイムを楽しんだ。

美里さんとは、初めてゆっくりと話した。

美里さんは29歳でアメリカ留学経験があること。
彼氏はいないこと。
日本人野球の他のチームに入ってること。
今はバイトだけど、来月から就職が決まってること。

気さくで、大らかで、素敵な女性だった。

美里さんは夕方からアルバイトに出掛けてしまった。


日本にいた時の趣味が料理だった私は、
チャチャっとよるごはんを作り、シャワーんした。

そして、リビングで今日の復習、宿題をした。

難しすぎて宿題を1時間もかけてしまった…

こんなに真面目に宿題したこと、今までにあったかな…?

気づけば夜8時、そろそろご飯を食べようかなと思った時、
ガチャと玄関が開いた。


路永さんが帰ってきた。

「おかえりなさい!」

「ただいまー。さよならー。」と言ってすぐ部屋へ入ってしまった。

すると、お猿のパジャマに着替えて出てきた。



「!!!!!!
これ、はーちゃん作ったと?」

「良かったら一緒に食べませんか?」

「いいの?」

「もちろん!」

2人でソファに仲良く並んで、ごはんを食べた。

もちろんビールつき。


こんな生活が2週間続いた。

もう、私は自分の気持ちに気付いていた。

そして路永さんに想いを寄せている人がいることも。
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