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Stand by me
第16章 新しい生活
新しい家は、一軒家を改造した家だった。
2m×3mのたった6平方メートルの部屋。
シングルベッドしかなかった。
窓もなかった。
おしゃれな独房。
この言葉がピッタリだ。
美里さんは引越しの手伝いをしてくれた時に、
私の新しく入る家を気に入り、空いていた他の部屋に住むことが決まった。
野球も行かなくなった。
独房で過ごすことが多くなった。
新しい家はリビングがなかったから、廊下のカウンターで美里さんと並んでコーヒータイムをした。
美里さんと話していると、心が落ち着き、彼のことをわすれていった。
野球には行かなくなったけど、柏原監督夫妻は、私をよく誘ってくれた。