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第15章 苛立ち

悲しみに浸る間も無く、
引越しの準備を進めた。


タイにはトランク2つ分の荷物できたのだが、
3ヶ月過ごした間にかなりの量が増えていた。


引越しは美里さんが手伝ってくれた。

鍵をリビングにおき、お世話になったこの家に別れを告げた。


『路永さんへ

3ヶ月間本当にお世話になりました。

感謝の気持ちでいっぱいです。


心から、ありがとうございました。』


置き手紙を添えて。