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第16章 新しい生活

ドキドキしなかった。


その夜、タクシーの中で携帯電話を落とした。



家に着くと、レイの家は豪華だった。

プール付きのマンション。

会社から補助がでるらしく、日本円にして月額30万の賃貸の1LDKだった。


「レイの家いいなーーーー！
ひろーーーーい！
華の部屋の100倍くらいあるー！」


「わかったわかった。
夜中だからちょっと静かにね？
これに着替えな」

そう言って、大きなTシャツと短パンを手渡した。


それに着替えて歯磨きをした。


メイクも落として寝たかったけど、さすがに男の子一人暮らしの家に、クレンジングはなかった。