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淳子(じゅんこ)
第1章 プロローグ
「ごめんね、変なもの見せて」
「いえ、結構なものを」
すこしふざけて答えると、吉田さんも笑ってくれた。そして話題は移り、いつしか接待はお開きになった。

吉田さんを駅で見送り、タクシーで家に帰った。もう0時を過ぎて淳子は休んでいたが、僕が寝室に入ると目を覚ました。おかえり、そう言って灯を点け起き出そうとした。

「いいよ、寝てて」
「うん…遅かったね。接待、上手くいった?」
「上手くいった!」
淳子は寝るとき、パジャマを着ている。もうすぐ夏になる6月末の夜は、すでに蒸し暑かった。汗を掻いた淳子の白いパジャマに、身体の線が浮かんでいた。僕は不意に、吉田さんの奥さんが頭に浮かんだ。そしてムクムクと股間が大きくなり、淳子を抱きたくなった。

「なに?したいの?」
「したい!しよっ!」
「えー、明日仕事なのに!」
淳子は拒むふりをしたが、すぐに僕を受け入れた。久しぶりの営みに、翌日はふたりとも寝不足になった。

淳子とは飲み屋で知り合い、いつしか付き合うようになった。チェーン店のパブでたまたま隣になり、なぜか話をした。その時、淳子は女友達とふたりで来ていて、友達に電話が掛った。長い通話の間、隣にいた僕と目が合い、苦笑いで話が始まった。そして数週間後、偶然に再会した。淳子はひとりで店に来ていた。淳子は中小企業で営業事務をしていた。好きな映画や小説の話が合い、年が離れたふたりはいつしかパブで定期的に飲むようになった。

出会って半年後にセックス、そしてその一年後に結婚した。バツイチでフリーライターの僕との結婚は、淳子の家族にはリスクだと思っていた。しかし、家族はあっさり結婚を承諾した。淳子は父がおらず、母親と二人暮らしだった。結婚式はせず、入籍と僕の両親、淳子の母と食事会だけで済ませた。

淳子は決して好色ではないが、それなりにセックスを楽しむタイプだ。新婚当初はほぼ毎日セックスしていたが、それは月に数回となった。子供はいらない、淳子は最初からそう言っていた。そして今、セックスはたまの行事になった。しかし二人の関係は、決して悪くなかった。

吉田さんから電話があり、さらに新しい仕事をもらった。そして久しぶりに、吉田さんと飲んだ。吉田さんとはなぜか馬が合い、その日も楽しく飲んでいた。

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