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プリンスの誘惑
第3章 ~腹黒王子~ (前編)

「アザレア、後悔する人生を君に送って欲しくない。僕も協力するから、舞踏会に行こう」
お兄様の勢いに押され、わたしは頷いてしまう。
そうと決まれば、侍女たちがわたしの身の回りの世話をしだす。
「ん……苦しい」
「お嬢様……年頃の娘は皆普段からコルセットをつけてるものですよ」
屋敷からあまり出ることのないわたしは、普段はラフな衣装を身につけている。
コルセットは苦しいからキライだわ。
でも……あの方にもし会えるのなら……少しでも綺麗になりたい。

