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プリンスの誘惑
第3章 ~腹黒王子~ (前編)

「……んぅ」
混乱するその隙を狙ったかのように、シェードさまの唇がまた重なる。
しかも……さっきとは違う……
唇を咥えられ、離れたかと思ったら啄むようにシェードさまの柔らかな唇が何度も重なる。
「……ん、んっんんっ!」
「アザレア……?」
やっと……離れてくれた。
わたしは胸を揺らし呼吸をする。
────く、苦しかった……
「どうやら本当に初めてのようですね」
「あ、当たり前で……っすぅ」
「チカラを抜いて、もっと気持ちよくして差し上げますよ?」

