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プリンスの誘惑
第4章 ~腹黒王子~ (後編)

闇にも美しく輝く琥珀色の瞳、シェードさまは真摯な眼差しをして、本当に心配してくださっているだけなのかも知れない。
「落ち着いてきましたか?」
澄んだ低い耳心地のよい声、わたしを落ち着かせようとその意志は伝わってくる。
だけど……やっぱり、落ち着かない。
「やはり、恥ずかしいです……」
「ほぐしが足らないのでしょうか?」
シェードさまは両手でわたしの胸を揉みだす。
至って真剣な顔で……段々わたしは申し訳なくなってくる。
「あ、あの、やはりこのような事は」
「……アザレア、あなたが苦しいのはワタシも辛い。このまま続けさせて下さい」

