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プリンスの誘惑
第4章 ~腹黒王子~ (後編)

「あ……」
カラダを締め付けていた開放感。
それがなくなり、心なしか確かにホッとした。
シェードさまに抱かれ、首筋から漂う香りにどこか落ち着かないようで、されど緊張がが和らぐような不思議な香り。
「どうです?」
耳元から聞こえるシェードさまの、息と声にドキドキと鼓動が高鳴る。けど、さっきまでとは違う……何が、と言われるとわからないのだけど。
「……少し、楽になりました……」
「では、もう少しカラダをほぐして差し上げましょう」
と、シェードさまは突然わたしの胸に手をあてる。
「あ、あの、シェ、シェードさま!?」
「落ち着いてアザレア、ここが苦しいのでしょ? 揉みほぐすとカラダもほぐれますから」

