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プリンスの誘惑
第4章 ~腹黒王子~ (後編)

シェードさまがわからなくなる。
優しい人なのか酷いひとなのか……
「怒りました?」
「ええ、ひどいです」
「許してください……わたしは、どうしてもあなたの愛が欲しいのです。あなたと繋がりたい」
真摯な眼差しでそんなことを言うのはズルイ。
胸が締め付けられ、下肢の合間がヒリヒリと疼いてくる。シェードさまに触れられたそこが、わたしの意志を無視する。
落ち着かなくて足が動いてしまう。
まるでこれじゃやめて欲しくなかったみたい。
「シェードさま、わたしおかしくなったみたいです……」
「だいじょうぶですよアザレア。気持ちいいことは恥ずかしがる事ではありません。ワタシに感じてくださるのは嬉しいです」
笑顔を見せるシェードさま、やはり胸がキュンっと鳴る。わたしは本当にシェードさまが好きなのだろうか。
わからない。自分のことなのに……

