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プリンスの誘惑
第4章 ~腹黒王子~ (後編)

でも、シェードさまやめてくれた。
無理やりでは……ない?
でも、でも、と、答えが見つからない。
わたしはシェードさまとどうなりたいのかしら。
「アザレア、こんなことを言っても信じてもらえないかもしれませんが、ワタシは女性が苦手なのです」
「へぇ!?」
突然の告白に思わず変な声が出てしまう。
愛の言葉を訊くより何倍も驚いた。
女性が苦手なのに、こんなことを……?
「ワタシの立場上、女性に言い寄られることも少なくありません。しかし、多くの女性は王太子として外見でしか見ようとしない。正直そのような女性は虫酸が走る」
────それは、わたしも……
王太子であることは知らなかったけど、シェードさまの事をよく知りもしないで一目惚れした。
もしかして、わたしはシェードさまの嫌いな女性。

