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プリンスの誘惑
第4章 ~腹黒王子~ (後編)

「ワタシの事など知りもしないで好きだのと簡単に口にする。女性など信じられません」
ドキッ!
や、やっぱりわたしのことだわ……
シェードさまにわたしは嫌われてしまう。
そう思うと胸がチクチクと痛みだす。
「シェードさまは素敵な方ですもの仕方ないのでは……」
わたしは言い訳をするようにシェードさまに言った。
「素敵……ですか、そうでしょうか。愛する人の心も掴めないのに」
「あ、あの、わたしのことですか?」
「あなた以外誰がいるのです」
当然のように言われてしまう。
シェードさまも、わたしのこと知らずに好きになったのかしら……シェードさまの嫌いな女性と変わりないのに。

