この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハッテンlife
第10章 山の上のホテル編
ホテルにチェックインしたのは18時。
遊園地を出てからは、アウトレットモールへ行き、泰三さんのために俺的に趣味がいいと思われるネクタイを選んであげたりして買い物を楽しんだ。
途中、ネットで評判がいいイタリアンバイキングで、夕飯をご馳走してもらった。
普通に振舞ったつもりだけど、二人して観覧車のキスの余韻を引きずってる。
観光地と呼ぶには何も名物らしいものがない、中途半端な田舎の山の上のホテル。
わざわざ泊りがけで遊びにくるような場所ではないから、このホテルの利用客は地元の、使用目的がアレしかない若いカップルが多い。
でも、遊び相手とはラブホへ行くだろうから、どのカップルも相手は本命で本気の相手だって…車の中で泰三さんが言ってた。
フロントはいちゃいちゃカップル達の熱くてムンムンした雰囲気に包まれている。
それを見ていた俺達にもムンムンが伝染してくる。
なぜかガチムチの男同士でいちゃいちゃしているのもいた。みんな真剣に愛し合ってるんだね…。俺達みたいに。
ドキドキが続いてる。
早く抱きつきたい。
「悠真、あんまり周り見るな」
「う…だって」
俺の顔、絶対真っ赤。身体全体が火照ってる。
ずっとおあずけされてたから、身体の奥から溢れてきちゃうよ。パンツ気持ち悪い。
泰三さんがフロントからキーを持ってエレベーターに乗る。これからすること想像しただけでイっちゃう気がするよ…ッ!
部屋のドアを開けた途端、なぜか腰からくだけるような感覚。くずれ落ちそうになったところを、逞しい腕でふわりと持ち上げられた。
すぐベッドが見えた。ダブルベッド…。
もうすぐ日が沈む。まばゆいオレンジ色の光が差し込むベッドに下ろされて、すかさず泰三さんが俺の上に腰を下ろした。
大きな手で、服の上から身体のラインをなぞられる。肩から腕、脇から腰。ぞわっとした感覚が皮膚から溢れだす。