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生きること、思うこと
第320章 湯豆腐

でも、そんなことしたくありませんでした。
だって、私たちは沢山の命を頂いて生きているのですから。
きのこもお豆腐も同じです。
きのこの命、お豆腐の大豆の命を頂いているのです。
お鍋を火にかける事数分…。
お鍋は出来上がりました。
蓋を開けて見るととても美味しそうではありませんか。
そのお鍋をテーブルに持って行きました。
そして、ポン酢を器に入れて、頂くことにしました。
まずは、しめじから食べる事にしたのです。
口に入れてみます。
すると、何と美味しい事でしょうか。
3年半前に食べた時は口に入れただけで吐きそうになっていたのです。
でも、大晦日のこの日のお鍋は食べられたのでした。
その事を新潟に住む女子友達の香織ちゃんに話しました。
すると、香織ちゃんはこう言うのです。
「食べられて良かったね。今まで食べられなかったのはそれだけ彼氏さんへの想いが強かったからでしょう?」
そうなのです。
それ程、私は彼氏さんへの想いが強かったのです。
私はこの湯豆腐を食べながらこう思いました。
「もう、自分を責めないでいいのだな…美味しくお鍋を頂いても良いのだな…」
すると、心がとても軽くなったのです。
なので、今年からひとり鍋解禁です(笑)
今年はまたひとり鍋をしようと思います。
今度は白菜などを入れてゆっくりと頂こうと思っています。
お豆腐がこれ程美味しいとは思いませんでした(笑)
実にお豆腐も3年半ぶりでした。
今年は心ゆくまでお鍋を堪能しようと思っている私なのです(笑)
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

