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生きること、思うこと
第323章 採血

暫く待たされてからレントゲンを撮る為にレントゲン室に入りました。
この日のレントゲン技師の方はちょっと若い男性の方でした。
話してみるととても親切で丁寧な対応をしてくれたのです。
無事にレントゲンと骨密度を図ることが出来ました。
本来ならその後、直ぐに先生に診察してもらうのですが、待っている患者さんが多い為、先に採血をすることになりました。
看護師さんに呼ばれたので処置室に入りました。
私は左腕の洋服の袖を捲り上げ血管を見せました。
看護師さんが一言。
「血管が細いのね?」
そうなのです、
私は血管が細く浮いてこないのです。
看護師さんは不安そうな顔をしています(笑)
「じゃ、左腕で採ってみましょうか…」
私の血管は細かったので「蝶々」と呼ばれている針が細い注射器でしか採血できません。
その蝶々を血管に差し込んだのですが、血液が出てきません(笑)
焦ったのは看護師さんでした。
「ごめんなさいね、痛かったでしょう?」
「いえ、大丈夫ですよ。じゃ、右腕でやってみますか?」
そう私は提案しました。
看護師さんは右腕を見てまたこう言うのです。
「こっちも細くて左よりも出てないのね?」

