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生きること、思うこと
第337章 花束みたいな恋をした

話しはそれましたが、この映画を観て思ったことの2つ目は観ていて本当にこう感じたのです。
「そうそう、それって分る…」
「うんうん、本当にそうだよね…」
などと、共感できるところが沢山あったのです。
この映画を最後まで観て感じた事は、この二人の価値観や人生の方向性のズレが大きくなり、一緒にいることが難しくなったという点です。
この作品を通じて描かれるのは、愛情だけでは乗り越えられない現実的な問題が存在するということでした。
人間の愛情とは3年しか続かないとも聞いた事があります。
では、どうしたらその愛情を長続きさせることができるのでしょうか。
それは、多分お互いに対しての「尊敬」という概念を作りあげなくてはならないと思うのです。
では、どのようにすれば相手を「尊敬」できるようになるのでしょうか。
それは「常に相手の良い面を見つけること」だと思うのです。
目の前のパートナーを自分の思い通りに作り変えようとするのではなくて「相手はこういう個性があり自分とは違うものを持っている…」と丸ごと全部受け容れて感謝する事ではないでしょうか。
そして、相手の素晴らしいところ、社会の良いところなど、自分の中で見出す訓練が出来るようになると、あれこれと批判、論評をしなくなりお互いを認め合う事が出来るようになると思うのです。
結婚も同じように思います。
結婚とは何の為に存在するのでしょう。
それは私たちの中にある「幼児性を克服するため」に存在している様なのです。

