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生きること、思うこと
第345章 精進落とし

「美月さん、ピザやめてお寿司にしましょう…」

私は少し迷ったのですがピザ屋さんが電話に出ないのです。
仕方が無いのでデリバリーのお寿司屋さんに電話をしました。

すると、こちらはすんなりと電話に出てくれたのです。
そこで、二人分のお寿司を注文しました。

運の良い事に前日に私の家にこのお寿司屋さんから10%offのハガキが来ていたのです。
そこで割引クーポンを使い少しだけお安く注文ができました。

40分程でお寿司屋さんが配達に来てくれました。
そのお寿司を見て木下さんはこう言うのです。

「美月さん、ピザ屋さん電話に出なくて良かったかも知れませんね?(笑)」

どうやら木下さんは、初めからお寿司が食べたかった様でした。
お寿司を食べながら私は木下さんにこう尋ねました。

「お母さんの精進落としはしたの?」
「え?精進落としですか?してませんけど…」

精進落としとは、葬儀や法要の後に、親族や参列者、僧侶などを招いて食事を振舞う日本の慣習です。

それを聞いて私はこう言いました。

「じゃ、今日はお母さんの精進落としね、四十九日の法要お疲れ様でした…」

すると、木下さんはちょっと照れた様にこう言うのです。

「マジで、本当に疲れました…」

私も20年前に亡くなった母の四十九日の法要を思い出していました。
叔父や叔母を招いての精進落としは本当に大変でしたがとても賑やかなものでした。

こうして、亡くなった人の事を思い出してにこやかに食事をすることも供養のひとつではないかとこの時感じたのです。

亡くなった人への供養の仕方は色々あると思います。
ですが、最高の供養は残された私たちが本当の意味で幸せになる事だと思うのです。

自分が亡くなるその日まで、元気で幸せに暮らす事が一番の供養になるのではないでしょうか。


今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。


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