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生きること、思うこと
第345章 精進落とし

すると、木下さんはこう言ってきます。
「ピザですか?お寿司でも構いませんけど?」
「え?お寿司はちょっと高いからピザでいんじゃない?」
「え?そうですか、僕が(お金)出しますけど…」
それを読んで木下さんに高額なお寿司をご馳走になるのは如何なものか。
そう感じたのでこう返事を書きました。
「でも、それは悪いからピザにしましょう…」
「分かりました…」
そんなやり取りがあり当日のランチはピザに決まったのです。
そして、水曜日に木下さんは我が家にやってきました。
お母様を亡くされた後だったので、かなり落ち込んでいるのかと思ったのですが、私の心配とは裏腹に木下さんはとても元気そうでした。
ただ、一言「とても淋しくなりました」と言われていました。
無理もありません。
お母様と二人で暮らしていたのですから。
弟さんがおられるのですが、結婚して独立している様なのです。
そんな他愛もない会話をしているうちにランチを頼む時間が来ました。
どのピザを頼むかを決めていたので直ぐにピザ屋さんに電話をしたのです。
呼び鈴が鳴っています。
ですが、何度鳴らしてもピザ屋さんの店員さんが電話に出ないのです。
2回ほど電話をしたのですが誰も出ません。
まさか、潰れた?(笑)
そんな事を思っていた時です。

