この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
生きること、思うこと
第348章 香典帳

夫婦とは子供から見ても摩訶不思議な関係だと感じてしまうのです。
こんなDVをする父とは別れれば良いのに。
そう母に話したこともありました。
ですが、最終的には月命日まで同じになったのです。
父も母も月命日は9日なのです(笑)
何も死ぬ日まで同じでなくてもいいのではないだろうか。
そう、思ったりもしたのですが、それだけ仲が良かったのでしょう。
夫婦とは子供から見ても不思議なのです。
話しがそれましたね。
シュレッダーに掛けた香典帳は燃えるゴミの日に出す予定です。
思い出深い写真の数々は私が今後もしっかりと保管してゆこうと思っています。
20年目の節目にこの様にしてちゃんと香典帳も処分できて本当に良かったと思っています。
今は両親に対して、
「本当に、今まで沢山の愉しかった思い出をありがとう…」
そう言いながら両手を合わせて写真に話しかけています。
そして、心から、
「私たちを産んで育ててくれてありがとう…」
そう、思っているのです。
今ではイヤな思い出はありません。
残っているのは愉しかった思い出ばかりです。
本当に両親には感謝の気持ちしかありません。
「お父さん、お母さん、本当にありがとう…」
今日もこう言って両手を合わせて話しかけているのです。
姿は見えないけれど、いつも私たち兄弟姉妹の傍にいてくれるのだと思うのです。
本当に感謝の言葉しかありません。
両親に「ありがとう」と言えるのは本当に幸せな事だと思うのです。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

