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生きること、思うこと
第350章 公開11

そして、3個の梅おにぎりを作ってゆきます。
今回、お供えした後自分で食べる事を考えてもち麦ご飯にしました。
数年ぶりにおにぎりを握ってみました。
ちゃんとふっくらと握れるかしら?
そう思ったのは言うまでもありません。
亡くなった彼氏さんは、私のふっくらとした握り方のおにぎりが好きだったのです。
食べた時に、ホロホロと零れ落ちる様な握り方が好きだったのです。
優しく、優しく握って行きました。
握り終わると塩を振りかけていきます。
その塩の振り方も私はどのくらいなのかを忘れていました。
ですが、何となく良い加減を思い出し、塩を振り終わったのです。
そして、海苔を巻いてゆきます。
最後にラップで包んで出来上がりました。
その1つと緑茶を淹れて彼氏さんの写真の前にお供えしました。
「彼氏さん、おにぎりお待たせしました。食べてね…」
そう、手を合わせて話しかけました。
残りの2つは両親に緑茶と共にお供えしたのです。
お供えしてからお昼がやってきました。
私は彼氏さんの写真の前にゆきこう言いました。
「一緒に食べようね…」
こうして、私はお茶とおにぎりを持ち椅子に座り食べ始めます。
何故だか分かりませんが、自分で言うのもなんですが、とてもそのおにぎりが美味しかったのです。
今まで自分で作ったおにぎりの中で一番美味しかったと思います(笑)
そのおにぎりを食べ終わった後、物凄く安堵感を感じたのです。
彼氏さんが喜んでくれていると感じました。
この時に、心の中で何かが吹っ切れたのでした。
そこで、今回の私小説を書こうと思いました。
ちょっと恥ずかしいのですが、読んで頂けたら幸いです。
よろしくお願い致します。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

