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生きること、思うこと
第373章 意識不明Ⅱ
「ここはどこで、今は何年の何日でしょうか?」
看護師さんはこう答えてくれました。
「意識が戻ったのですね?今日はちょっと暑いですよね?ここは○○大学病院で、今は7月の10日ですよ。織作さん、お誕生日ですよね?」
ベッドのテーブルを見ると走り書きで何かが書かれてありました。
その書いてある物に心当たりがありませんでした。
その後、また倫也さんが様子を見に来てくれたのです。
そこで、私はこうたずねました。
「ここに書いてあるのって誰が書いたの?」
「え?美月が自分で昨日書いたんだよ?」
「え?私昨日の事なんて覚えてないし、こんな事書いた覚えもないよ…」
またしても意識障害です。
ですが、この時完全に自分自身の意識を取り戻していたので混乱する事はありませんでした。
意識が戻ってからまた検査が始まったのです。
CTも撮りましたし、MRIも撮りました。
どれも異常は無かったのです。
そこで、担当医師からこんなことを言われました。
「もう、明日にでも退院しても構いませんよ…」
そう言われても約17日間も意識混濁状態でベッドに寝たきりだったのです。
ベッドから立ち上がる事もままならない状態でした。
医師は尚もこう言うのです。
「今日から入浴をしてください、そして、歩行訓練もしてください…」
そう言われてその日から入浴が始まりプチリハビリが始まったのです。
とても不安だったのは言うまでもありませんでした。
次回に続く。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

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