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生きること、思うこと
第43章 結婚
では、20年30年と続いているご夫婦がいます。
その長続きの秘訣はなんなのでしょう。
それは「愛情以外の概念」を作り上げることができたからです。
愛情以外の概念とはなんでしょう。
それは「尊敬」という概念です。
相手をどれだけ尊敬できるか、が問題になってくる様なのです。
愛情を永遠のものだと勘違いして、その愛情だけに寄りかかっていると、結婚生活は破綻するらしいのです。
では、どうしたら相手を「尊敬」できるのでしょう。
それは「相手の良い面を常に見つけること」にあるようです。
目の前のパートナーを自分の思い通りに作り変えるのではなく、「パートナーにはこういう個性があり、自分とは違うものを持ってるんだ」とまるごと受け容れて感謝することらしいのです。
同じ言葉を他人から言われても腹が立たないのに、パートナーから言われると直ぐに腹を立てる人がいます。
他人から言われたら踏みとどまれるのに、パートナーから言われると踏みとどまれないのです。
なぜ、踏みとどまれないのでしょう。
それは腹を立てている自分の中に「幼児性」があるからです。
では、結婚とはなぜ存在するのでしょう。
実はこの「幼児性を克服するために」存在しているのです。
家庭とは、自分の思いを通す場所でも、甘える場所でも、ストレスを発散させる場所でもありません。