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生きること、思うこと
第54章 神様
数え上げたらキリがありません。
それだけ恵まれて生活しているという事なのです。
まさに毎日が「ありがとう」と「感謝」することばかりなのです。
この「ありがとう」の語源は「有り難し」からきていると言われています。
神や仏が「あり得ないこと」を起こしてくれたときに、神や仏を称賛する言葉として「ありがとう」「有り難し」「有り難い」という言葉が存在したそうです。
本来は神様に言う言葉が「ありがとう」なのだそうです。
私達はいつも足りていないことばかりを数えて暮らしていませんか。
「足るを知る」と言う言葉あります。
辞書で引くと次のように書かれています。
「何事に対しても“満足する”という意識をもつことで、精神的に豊かになり、幸せな気持ちで生きていける」
と、書いてあります。
いつも私たちは知らず知らずのうちに、足りないものに目を向けて“あれが足りない”“これが足りない”と言っている様な気がします。
足りないものを求めている限り、満足することを知らないのです。
今、こうして目が見える事、自分の足で歩けること、耳が聞こえること…。
先に話した友人のことですが、確かにお友達が亡くなったり可愛がっていた猫が亡くなったりすることは悲しいことかもしれません。
でも、その亡くなった友達とも楽しかった時間はあったはずです。
幸せだと感じる時間もあったのだと思います。