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生きること、思うこと
第88章 病気

父が人の優しさや痛みや苦しみに気づいたように。
病気は気づきであるとも言えるのではないでしょうか。
人は病気になったり怪我をしたりすることで、本来の健康な身体に感謝する事が出来ます。
その当たり前な健康という事が、実は当たり前ではないのです。
私たちがいつも健康に、穏やかに淡々と生きてゆけることは奇跡そのものだと言えます。
そのことに気づいて欲しくて人は病気になったり怪我をしたりするのかも知れません。
私の父は55歳という若さでこの世を去りました。
手術をしてから後の1年間は本当に心優しく穏やかに過ごしていました。
今は、そんな穏やかな姿の父しか思い浮かびません。
父は病気になって、ある意味良かったのだと思います。
実は、私の母と父は同じ月命日なのです。
何も死ぬ日まで一緒でなくてもいいのに(笑)
などと、思ったりもします。
まぁ、それだけ仲が良かったのかも知れません。
月命日が同じことなので、否が応でも毎月9日は両親の事を思い出します。
なかなかお墓参りには行けないけれど、毎日両親の写真にお線香をあげて手を合わせています。
ま、また会えるからいいか。
などと、思っています。
今日も空の上から私を見守っていてくれるのね…と、思う今日この頃なのです。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

