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生きること、思うこと
第156章 モデル2

「どんな話だったの?」
「うん、母は自殺した訳ではなかったってことが分かったの…」
電話口で喜んでいる友人の姿を想像できました。
彼女は話しを続けました。
「自殺ではなく、事故だったって話してくれたわ。誤って大量に飲んではいけない薬を飲んでしまって、死んでしまった様なの」
「そうだったんだ」
「それで、母は自分を責めないで欲しいって言ってるって言われたわ…」
友人は尚もこう話すのです。
「それに、新潟の彼女は、母と私しか知らない事を知っているのには驚いたわ…」
そうなのです。
私もそうでしたが、新潟の彼女は私と彼氏さんしか知らない事を知っているのです。
それには、私も驚いていました。
新潟の彼女の能力は実に驚くべきものだと感じました。
でも、新潟の彼女は、亡くなった方と交信した後はかなり疲れるようなのです。
病を患っているので、余り無理はさせたくないな。
と、最近は思っています。
彼女は今でも、時々亡くなった彼氏さんと交信している様です。
そんな時は、決まって“梅おにぎり”が頭の中いっぱいになるらしいのです(笑)
「また、おにぎりが食べたいみたいよ…」
と、彼女は私に連絡してくれます。
その話を聞くと、私の心は少しほっこりとするのです。
理屈では、理解できない事って沢山あるのだな…と、思う今日この頃なのです。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

