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生きること、思うこと
第165章 肉じゃが

そこからコトコト煮込んでゆきます。
じゃがいもやニンジンなんて直ぐに煮えてしまうのです。
15分もあったら出来上がりです。
ひとりで食べるにはちょっと沢山出来てしまいました。
そこで、お隣のお姉さんにお裾分けすることにしました。
お隣のお姉さんを訪ねてみました。
すると、どうでしょう。
風邪を引いているではありませんか。
鼻声で咳込んでいて苦しそうです。
「風邪移したらごめんね…」
「別に構わないよ、肉じゃが作ったから食べてみてね。早く元気になってね…」
「ありがとう…、嬉しい。それに、いい匂いがするよ…」
どうやら、肉じゃがの香りがお隣さんまで漂っていたようです。
その後、お姉さんは肉じゃがを直ぐに食べた様でした。
お姉さんからLINEが来ました。
「美味しい~、すっごく美味しい~、止まらなかった。白たきもおいもも、全部丁度良く味が染みてて、じゃがいもは口に入れるとほぐれてとにかくとても美味しかった。ご馳走様でした。これで風邪も良くなると思う…」
どうやら、とても喜んで貰えたようです。
私も、美味しいと言われると嬉しくなるのです。
料理してる時って何だかとても愉しいのです。
私も、ようやく復活してきたようです。
食べる事とは生きる事であると思うのです。
動物も人間も食べられなくなったら終わりなのです。
これから先も、昔を思い出しながら料理ができたらいいな。
と、思っています。
そして、その料理を分かち合うことが出来たら最高かも。
分かち合えるって幸せな事ですよね。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

