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生きること、思うこと
第234章 利行

ですが、2,500年前のお釈迦様は全く違う考え方をしていたようです。
周りの人を富み栄えさせることが、仏の道であると言うのです。
自分がいかに「いい思い」をするのではなく、周りの人をどれだけいい思いにさせるか。
周りの人をいかに心地よくさせてあげるか、を考えると言うのです。
そんな、つまらない人生があるものか。
と、いう人もいるかと思います。
ですが、宇宙の仕組みとしては、周りの人を潤わせること、周りの人を富み栄えさせることは、必ず自分に戻って来るようなのです。
周りの人を豊かにしてゆくということは、自分が豊かにいきることでもあるようなのです。
宇宙の法則として、投げかけたものが返って来るというものがあるようです。
笑顔をずっと投げかければ、たくさんの笑顔に囲まれます。
ですが、不機嫌を投げかければ、いつの間にか不機嫌に囲まれるようなのです。
なので、周りの人を富み栄えさせ潤わせるということは、自分も潤い豊かになるようなのです。
四摂事というのは、菩薩が毎日行っている行(ぎょう)の事ですが、これは人間がそのように生きてもいいですよ、ということでもあるようです。
私たちは、努力しなさい、頑張りなさい、人に負けない様にしなさい、という教育を受けてきました。
でも、本当の宇宙の真実とは、競い合うことでも、比べ合うことでも、争う事でもなく、周りの人と溶け合い、お互いに助け合い、周りを潤わせるような、そういう考え方、生き方なのかも知れません。
私も、この菩薩の4つの行いを実践できるようになりたいと思っているのです。
「布施(寄付)」は定期的に行っています。
「愛語」はどうでしょうか。
まだまだ、出来ていない様に感じます。
「利行」はどうでしょうか。
まだまだ、出来ていない様に思います。
「同事」はどうでしょうか。
まだまだ、出来ていない様な気がします。
でも、この様な四摂事を実践できる環境にあるという事は、とても幸せなことなのだと思うのです。
今日も最後まで読んで頂きありがとうございます。

