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代車
第1章 プロローグ
電話が 終わったと 同時に 警察が来て双方の事情聴取と 
事故見分が始まり

時間を見ると 11時を指そうと していた
事故見分の間に 保険会社に 連絡を入れ 
事情を話し対応を 頼んだ

警察の見分が 終わり 相手の女性が 

「あの連絡先 教えて頂けますか」
尋ねて来るので 名刺と携帯番号を伝え 女性は車で 走り去り

事故の見分中に レッカーと 白い中古車が 
道路脇に 止まった
高木の処で 何度か見かけた 社員が降りて来て

「酷いっすね」  
車を見るなりの一言だった 思わず笑いが出る

「直るかな?」 聞くと 

「うーん サス やられてる見たいだし」

「前が これだけだと 買い替えの 方が 良いかも」
社会人に成って 初めての車 10年乗って来た 
愛着も有るが 目の前の車を 見ていると 
彼の言葉に納得せざるを得ない

「これ 代車のカギです 車持って帰りますので 夕方連絡下さい」
カギを預かり 代車に乗り込む 15年前にブームの車だった
高校生の頃 乗って見たいと 騒いでいたことを 思い出しながら
エンジンを掛ける 代車と言われたが 特に問題もなく始動する
渡部は 会社に向かった
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