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代車
第2章 久美
自分の席に戻り 事務仕事を始め 周りが 渡部を気にするように仕事の
合間に見ている
15分程 パソコンを操作していると 昼食の時間になり
事務所が 静かになり
渡部は 昼休憩を忘れたように 書類をかたずけ
仕事が 一段落つき 顔を上げた時 飯田と目が合った
「飯田さん今日は 本当にありがとう」
飯田が口を開いた
「渡部さんですよね?」
「そうだよ どうして?」
「そんなに パソコン 早かったでしたか? 見ているとブラインドしているし」
「出社して 係長の席に 行ったとき ああ 午前中は ネチネチ聞かされる」
「思ったらあんな 大きな声で 係長 小さくなって 上司 どっち?かしら うふふ」
と笑った
「それに 入って来た時も 真っ直ぐ歩いてきていつもより 体大きく見えましたよ」
「ふーん 私は何時もの私だよ それより 今日のお礼に 晩御飯どう? ご馳走するよ」
(・・・何 言ってるんだ俺?・・・)
「ええ 渡部さん私 彼氏いますよ 誘うんですか?」
「デートじゃ 無いよ 今日 助かった お礼 デートなら休み前とかでしょ」
(・・・何 言ってるんだ俺・?・・)
「美味しいパスタ どう 車だから アルコール抜きだし」
(・・・何 言ってるんだ俺・・?・)
「そうですね パスタ好きだから ご馳走に成ります」
「仕事終わったら あそこのコンビニの駐車場にいてくれる」
(・・何・・なに・・ナンパ・・どうなってるの・・?)
「わかりました ご馳走様」