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そんなの聞いてない!!
第2章 手伝い
――いや、やばい。マジで、もう出るっ。
「七隈。とりあえず、俺が上になるから――」
七隈が上で予測不能な動きをするから、少しでも体に力を入れると射精しそうになる。
それなら、俺が上になって主導権を握ればいいんじゃないか。と七隈に提案しようとしたとき、七隈の唇が俺の唇にぶつかった。
――へ。キス……された?
ぶわりと、顔も体も熱くなる。
「っは、先輩っ、好き。好きですっ!」
七隈がギュゥゥゥと抱きついてくる。
――えええ……マジ……?
驚きと嬉しさで混乱する頭。
抱きつかれたことによってさらに密着する七隈のやわらかい体の感触に、福浜の体に勝手に力が入る。
――っあ、もう……。
「七隈っ、ごめ! もうムリ! ……あ、イク、イ……クッ……!!」
脳天を突き抜けるような感覚に体が震える。
ドクッドクッドクッと激しく脈打つ陰茎が白濁液を七隈の膣内に吐き出すのがわかる。
「ん"っ……あ"っ……せんぱ……ぃ」
腕の中で体を震わせる七隈が愛おしい。
こんな形で抱いてしまったけど、七隈のことを好きな気持ちに変わりはない。
「……七隈。好き」
頭を撫でながらぽつりと言うと、七隈がガバッと勢いよく顔を上げる。
その顔は困惑してるような喜んでるような、なんとも言いがたいもので。
そんな顔をされると先ほど「好き」と言ってくれたのはウソだったのか、はたまた夢だったのかと思ってしまう。
「初めて七隈の仕事をサポートしたときから、ずっと好き。七隈は……俺のこと好き?」
「は……い。好き……です。うぅ……」
「えっ! ど、どう……?」
急に泣き出した七隈に焦って福浜が体を起こそうとすると「動かないで!」と七隈が阻止する。
そして一瞬、泣きやみながら七隈は疑いの目を向けてきた。
「先輩……私のこと本当に好きですか?」
「うん、好き」
「なら……付き合って、くれるんですか?」
「うん、付き合いたい」
「ウソ……」
「ウソじゃないよ。え、待って。好きなのに付き合わない選択肢ある!?」
「ないです……嬉しいです……。うっ、うぅぅ……」
泣きじゃくりながらギュッと抱きついてくる七隈を、福浜は負けじと強く抱きしめた。