この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
そんなの聞いてない!!
第3章 ウソもホウベン
七隈のナカはあったかくてグチョグチョに濡れていて、あまりの気持ちよさに我慢汁か精液か、どちらかわからないけど少しだけ漏れ出た気がした。
「ちょ、そんな激しくしたら、出るって!」
「あ……千紘くんの、気持ちぃ……」
七隈が目を細めて吐息混じりにつぶやく。
「……煽ってんの?」
――煽ってるとしか思えん!
「ねぇ……わかってる? いま生で入ってんだよ、俺のちんこ。このままナカで出したら、妊娠しちゃうかもよ?」
「妊娠……」
「この前はたまたまセーフだったけど……今日のいづみのまんこ、すげぇグチョグチョだから、やばそう」
七隈の腰を掴んで陰茎を突き上げる。
肌がぶつかる音がリズミカルに鳴り、それに合わせて七隈が嬌声を上げる。
「あっ、もし妊娠、したらっ、ん、千紘くん、逃げちゃう?」
「は? 逃げるとか、クズすぎんだろっ。なに、いづみは俺がそんなクズだと、思ってるわけっ?」
「お、思ってないっ」
首をふるふると横に振る七隈にホッとする。
だけど、そろそろ本気でやばい。
「うー……もー、ムリ」
「あっ、千紘くん、出してっ」
「……あぁもう!」
腰を振る。
手を繋いで見つめ合う。
体に力が入る。
そろそろ終わりが近い。
最奥へと白濁液を注いだ。
力尽きて倒れ込む七隈を受けとめて抱きしめる。
――やば……幸せ……。
妊娠しても、しなくても、どちらにしても俺の結婚相手は七隈だけ。
俺が七隈を幸せにするし、七隈に俺を幸せにしてほしい。
こんなふうに思える相手に出会えるなんて。
そしてこうやって過ごす時間がこんなにも幸せなんて。
――そんなの聞いてないよ……!!
「……愛してる」
「私も、愛してます」
「俺と結婚してくれる?」
「……はい」
「よかった。ありがとう」
そんなの聞いてないけど、嘘も方便ってことで。
だって――、
いづみの頬をつたい落ちる涙さえも愛おしい。
*****
―― 終 ――