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それぞれの後編
第2章 身代わり妹〜第二章〜【変化】
─────…
スッと凛の手が伸ばされる。
俺も、美優の母親も、驚いて目を見開いた。
あんなに嫌がって怖がっていたのに、凛が自ら美優の母親に手を伸ばした。
「凛ちゃん…っ…凛っ‼︎ 」
俺の腕から、凛は自らの意志で美優の母親の元へと抱き着いた。
途端に、美優の母親が凛を抱き締め、泣き崩れる。
「いいこいいこ」
美優の母親の腕の中で、凛は手を伸ばしてその頭を撫でた。
見る間に美優の母親の顔がクシャリと歪んでいき、身体を震わせて嗚咽を漏らし始めた。
「ごめんね…っごめん…ごめんなさい…っ…」
何を誰に謝罪したのかわからない。
でも、この瞬間、美優の母親の中の何かが変わったのだと思う。
この時から、凛は美優の母親に少しずつ慣れていった。
スッと凛の手が伸ばされる。
俺も、美優の母親も、驚いて目を見開いた。
あんなに嫌がって怖がっていたのに、凛が自ら美優の母親に手を伸ばした。
「凛ちゃん…っ…凛っ‼︎ 」
俺の腕から、凛は自らの意志で美優の母親の元へと抱き着いた。
途端に、美優の母親が凛を抱き締め、泣き崩れる。
「いいこいいこ」
美優の母親の腕の中で、凛は手を伸ばしてその頭を撫でた。
見る間に美優の母親の顔がクシャリと歪んでいき、身体を震わせて嗚咽を漏らし始めた。
「ごめんね…っごめん…ごめんなさい…っ…」
何を誰に謝罪したのかわからない。
でも、この瞬間、美優の母親の中の何かが変わったのだと思う。
この時から、凛は美優の母親に少しずつ慣れていった。