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それぞれの後編
第2章 身代わり妹〜第二章〜【変化】
そのまま、月日は過ぎて行った。
それでも変わらず、その後も何度か優太と凛を連れて、美優の母親の元へと足を運んだ。
幼稚園の話をする優太。
本を読んでとせがむ凛。
美優の母親は優しい笑顔で2人の相手をしてくれた。
「……美姫ちゃんに子供がいたらこんな感じかしら」
今でもまだ、美優の母親は美姫の事を口にする。
「美姫ちゃんは美優の事……」
そう言って口を噤む美優の母親。
俺は、美姫が美優に宛てて遺したiPadのメールを母親に見せた。
”ごめんね。美優を苦しめ続けてごめんね。こんな病気に苦しむのは私だけでいい。私が死ぬ時は、美優の病気も一緒に持って行ってあげるから。”
「嘘みたいな話だけど、美姫と同じ病気を発病していた筈の美優の身体から、病気が綺麗サッパリ消えてました」
俺の言葉に、美優の母親は驚いて顔を上げた。
その目には、涙が溢れそうに溜まっていた。
それでも変わらず、その後も何度か優太と凛を連れて、美優の母親の元へと足を運んだ。
幼稚園の話をする優太。
本を読んでとせがむ凛。
美優の母親は優しい笑顔で2人の相手をしてくれた。
「……美姫ちゃんに子供がいたらこんな感じかしら」
今でもまだ、美優の母親は美姫の事を口にする。
「美姫ちゃんは美優の事……」
そう言って口を噤む美優の母親。
俺は、美姫が美優に宛てて遺したiPadのメールを母親に見せた。
”ごめんね。美優を苦しめ続けてごめんね。こんな病気に苦しむのは私だけでいい。私が死ぬ時は、美優の病気も一緒に持って行ってあげるから。”
「嘘みたいな話だけど、美姫と同じ病気を発病していた筈の美優の身体から、病気が綺麗サッパリ消えてました」
俺の言葉に、美優の母親は驚いて顔を上げた。
その目には、涙が溢れそうに溜まっていた。