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それぞれの後編
第2章 身代わり妹〜第二章〜【変化】
「……凛ちゃんはパパが好きなのよね?」
不意に、美優の母親が膝の上に座る凛に聞いた。
「うん! パパすきぃ」
俺の方を見ながら、凛が答える。
「……美姫ちゃんも凌太さんが大好きだったわね」
ボソッと呟いた美優の母親。凛は不思議そうにその顔を見ていた。
「……ママは? 2人ともママは好き?」
何故か不安そうに優太と凛に尋ねる美優の母親。
「うん、すき!」
元気に答える2人に、美優の母親はホッとした顔を見せた。
「あのねぇ、ママはいつも誕生日に、”ママの子供でありがとう”って言ってくれるの」
優太が美優の母親の方へと身を乗り出す。
「”ありがとう”…?」
怪訝そうな母親の顔。
「美優がずっと待っている言葉です。言ってあげてくれませんか? 美優の誕生日に」
「………」
思わず口を挟んだ俺の言葉に、美優の母親からの返事はなかった……。
不意に、美優の母親が膝の上に座る凛に聞いた。
「うん! パパすきぃ」
俺の方を見ながら、凛が答える。
「……美姫ちゃんも凌太さんが大好きだったわね」
ボソッと呟いた美優の母親。凛は不思議そうにその顔を見ていた。
「……ママは? 2人ともママは好き?」
何故か不安そうに優太と凛に尋ねる美優の母親。
「うん、すき!」
元気に答える2人に、美優の母親はホッとした顔を見せた。
「あのねぇ、ママはいつも誕生日に、”ママの子供でありがとう”って言ってくれるの」
優太が美優の母親の方へと身を乗り出す。
「”ありがとう”…?」
怪訝そうな母親の顔。
「美優がずっと待っている言葉です。言ってあげてくれませんか? 美優の誕生日に」
「………」
思わず口を挟んだ俺の言葉に、美優の母親からの返事はなかった……。