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それぞれの後編
第6章 サディスティック・マリッジ〜第一章・春〜【新入社員】
「……口の軽い女」

愛里咲と摩美の背後から掛かる冷たい声。

「琉ちゃん!」

「え? あ、琉先輩っ」

愛里咲と摩美の声が重なる。

「……何が目的?」

不機嫌を通り越して、怒りが見える瞳を摩美に向ける琉。

「目的だなんてそんなっ…ただ、琉先輩を取り返したいだけです」

首をブンブン横に振り、上目遣いで琉を見る摩美。

「取り返す? ……意味わかんねぇ」

乾いた笑いを零した後、琉は半泣きで立ち尽くす愛里咲を後ろから抱き締めた。

「りゅっ…琉ちゃん⁉︎」

「コーヒーは取れねぇだろ」

真っ赤に染まった愛里咲の耳に唇を押し当てる琉。

「やっ…薄くはなったんだけど……んっ…シミ抜き買って帰って…試してみる…っ」

耳から伝わる琉の熱に甘い声を漏らしながら、逃げようともがく愛里咲。

「きゃっ⁉︎」

琉の両手が愛里咲の胸を掴んだ。
むにむにと形を確かめるように揉み始める。

「りゅっちゃっ…仕事ちゅっ…」

琉の両手を掴んで引き剥がそうとする愛里咲。

「あ、指輪発見」

胸ポケットにしまわれていたマリッジリングを取り出し、琉は愛里咲の左手薬指に指輪をはめていく。

「石鹸使うと抜けやすくなるから…あっ……排水口にっ…落としたくないのっ…やだってばっ」

耳に這う舌と胸に触れる両手に、愛里咲の膝がガクガクしてくる。

「ワイシャツ買って帰ればいいだろ」

琉が喋ればその息が耳を擽り、耳を這う琉の舌の水音が頭の中に響く。

「あぁっ、琉ちゃっ、もっやめてっ」

「やだね。見せつけてんだよ」

そう言って琉は、苦々しげに唇を噛んで2人を睨む摩美を振り返り、意地悪く笑った。
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