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第15章 悪魔な再会っ!？

そういって私がぎゅっと抱きつくと、体が固まったように動かなくなった。

「や、やめて....殺すよ？」

震える声を無視して、ぎゅっと力を込めた。

「....ゆ..うな..ちゃん....」

それからどれくらい経っただろう。

次第に彼の体に入っていた力が抜けていくのがわかった。

私が顔をあげると、ポタッと頬に何かが落ちてきた。

手を伸ばし、彼の涙を拭うと、驚いたように自分の手で触れた。

「これ....は......」

「...もう寂しくないから....」

声を出さずに涙を流す彼に微笑んで、さらに腕に力を込めると、彼も戸惑いながら私の背中に手を回した。

（寂しい人......私が一緒にいてあげればシドもこの人も助かるんだ...）

ズキッと胸が痛む。
偽善でしかないかもしれないけど、私にはこれしか思いつかなかった。