この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
婚外恋愛
第7章 逢瀬その7
「わかっているよ。俺も悪かったんだ」
「そ、そんなことないわ。私が悪いのよ…」
「実は、俺、適応障害だと医者で言われたんだ…だから美智のことが抱けなかった…」
「そうだったの?龍一さん?何でもっと早く言ってくれなかったの?」
そうだと知っていれば、外に男など作らずに済んだだろう…と、美智は思っていたのである。
「今はもう適応障害の方は良くなっているんだ…」
「そうだったのね…」
二人はそう言うと黙ってしまった。
龍一はゆっくりと美智の手を握ってきた。
「美智、もう一度やり直さないか?」
「え?こんな私でいいの?」
「あぁ、構わないよ…」
「ありがとう。私は龍一さんのことが一番好きなんだもの…」
二人はそう言うと見つめ合っていた。
そして、二人は食事を済ませるとタクシーを呼んで家路に着いたのである。