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婚外恋愛
第3章  逢瀬その3

そんな会話があり二人はかに道楽へ行くことになった。
佐藤は新宿にあるかに道楽へと車を走らせた。

店に着くと和服を着た係の女性が話しかけてきた。

「いらっしゃいませ。お客様、お二人ですか?」
「ああ、二人だよ。部屋は空いてるかぃ?

「はい、空いております。ただ今、ご案内させて頂きます」

その女性はそう言うとかなり大きな部屋に案内してくれた。
平日の昼間だったので店にはほとんどお客はいなかった。

係の女性がお茶を持ち、オーダーを取りに来た。

「ご注文の方はお決まりですか?」
「ちょっと待ってくれないか?」

そう佐藤は言うと美智にメニューを見せた。

「さ、どれを食べますか?」
「どれも美味しそう…」

「じゃ、コースを頼みましょうか?」
「ええ、それがいいわ」

「じゃ、かにすきのコースを二人前お願いするよ」
「はい、分かりました」

そう女性は言うと部屋から出ていった。
佐藤は美智よりもかなり年齢は上の様であった。

「僕はね、彼女と最近別れたばかりなんだよ」
「そうなんですか」


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